目次
自費リハビリは訪問で行えるのか?
脳梗塞への自費リハビリ
今、脳梗塞などへの自費リハビリ事業所が増えつつあります。
普及する脳梗塞リハビリ施設
船井総研 脳梗塞リハビリ業界2023年時流予測レポート より
図は、船井総研の資料からです。
2022年時点で、全国の自費リハビリ事業所は200を数えるそうです。
また、自費リハビリには、脳梗塞以外へのニーズも高まりつつあります。
自費リハビリの認知度が高まるにつれ、パーキンソン病などの神経難病や高齢者の骨折後などへのリハビリニーズも増えつつあります。
さらに、これまでは、90分間などの長時間で高額なサービスというイメージが強かったことに対して、現在では60分間以下のプランなどの低価格化を目指す動きも増えています。
今後は、多様なニーズに応じた柔軟なサービスプランが豊富となるでしょう。
都市部に多い脳梗塞自費リハビリ事業所
これから、さらなる充実が期待される自費リハビリですが、福岡では都市部に事業所が集中していることが現状です。
都市部に多い脳梗塞自費リハビリ事業所
グーグルマップより
図は、グーグルマップで「福岡 脳梗塞 自費リハビリ」と検索した結果です。
表示では、福岡市に複数の事業所が存在することがわかります。
しかし、市内を外れるとほぼ検索されていません。
久留米市周辺にも表示がありません。
実際には、より数多くの事業所が存在し、検索方法を変えると他の事業所も表示されます。
ただ、多くが都市部に存在することが実情でしょう。
福岡市の脳梗塞などへの自費リハビリ事業所のリンクを以下に貼っておきます。
訪問に対応した自費リハビリ事業所は少ない
福岡市内の事業所では、一部では訪問型を提供しているところもありますが、
基本的に店舗型が主となります。
福岡市で訪問に対応している自費リハビリ事業所には、以下があります。
他にも、HPに記載されていないだけで、実は訪問サービスも提供しているところもあるかもしれませんので、詳細は確認が必要かと思います。
店舗型で運営するメリットには、専門的なリハビリ機器などを常設しておけることがあります。
ロボットを使ったリハビリでは、実質的に店舗型でなければ提供が困難だと言えます。
都市部では、交通のアクセスが良いことから、店舗型の利点も高いと思われます。
しかし、市内から少し離れた地域では、移動の問題は無視できません。
当然ですが、自費リハビリが必要な方々は、何らかの身体的な障害を抱えていることが大半です。
そのため、交通アクセスの問題は非常に重要となります。
今後、自費リハビリ事業所が増えてゆく過程では、訪問型のサービスも増加するものと思われます。
地方で自費リハビリを受けることの課題
自費リハビリ事業所の場所が遠い
では、ここまでを踏まえて、地方で自費リハビリを受けることへの課題も考えてみましょう。
交通の便
現状では、脳梗塞などのへの自費リハビリ事業所の多くは都市部に集中しています。
そのため、地方で利用を考える場合は、どうしても遠距離の移動が必要となってしまいます。
公共交通機関が発達した都市部と比較して、地方では主な交通手段は車である場合が多いです。
利用者の中には、既に自分で車の運転が可能なレベルまで回復されている方もおられるでしょう。
しかし、そのような場合でも、30分間を超えるような遠距離の移動は大変かもしれません。
そのため、ご家族に送迎をお願いする場合もあるでしょう。
いずれにしても、地方からの利用を考えると交通が不便なことは問題です。
費用
自費リハビリは、保険外サービスです。
当然のことながら、自己負担額は高くなります。
通常の医療や介護の保険を利用すれば1〜3割の負担となるところを、10割程度の負担となるのです。
自費リハビリの費用については
自費リハビリの費用の相場とは|有名脳梗塞自費リハ事業所を比較
という記事が参考になりますので、よろしければご一読ください。
さらに、必要な費用はそれだけではありません。
当然、移動にも費用がかかります。
遠距離の移動となると、その負担もけっして小さくはありません。
ガソリン代、高速代、電車賃なども必要となります。
それに加えて、車での移動の場合は駐車場代などもかかります。
地方から都市部の自費リハビリ事業所に通う場合は、利用料に加えて、交通費や駐車場代なども含めて試算しておくことが必要でしょう。
時間
遠距離の事業所の場合、金銭的なコストに加えて時間的なコストも考えなければなりません。
通常、脳梗塞などへの自費リハビリの利用時間は、60〜90分間などに設定される場合が多いようです。
それに加えて移動に伴う時間を加えると、仮に片道30分間程度としても利用時間を含めてほぼ半日間程度が必要となります。
家族負担
脳梗塞などの後遺症によりリハビリを行うケースでは、歩行をはじめとした様々な動作にご家族などの介助が必要となりやすいものです。
もちろん、ご家族がリハビリの場に同伴すること自体はとても良いことです。
毎回の改善の具合の把握や、介助方法の理解などの点において利点は多くあります。
しかし、当然のことながらご家族にもそれぞれの生活があります。
ご家族の負担が増すことで、大事なリハビリの継続が妨げられるようなことは避けるべきです。
店舗型の事業所へ通う場合は、ケースによってはどうしても家族負担がネックとなることもあります。
重度の方は難しい可能性も
脳梗塞により片麻痺などになった場合、中には重度の障害により長期間車椅子や寝たきり生活を強いられる事もあります。
本来であれば、このような重度ケースに対してはより長期間の保険内リハビリが必要だと思います。
しかし、現状では、障害の重症度とは関係なく、一律でリハビリの日数制限が適用されています。
中には、少しでも状態が安定するように自費リハビリを希望されるケースもおられるでしょう。
ただ、ここまで述べたように、交通の問題や家族負担の問題などがあり、重度例にとっては利用へのハードルが一層高いかもしれません。
以上のように、地方から都市部の自費リハビリ事業所に通うことは、中々容易ではないと感じる方が多いのではないでしょうか?
複数の自費リハビリ事業所の比較が困難
多くの自費リハビリ事業所には、体験利用のプランがあります。
一旦契約すると、高額な料金を支払うことになるのですから、体験利用は必須だと思います。
都市部では、複数の事業所を体験して利用を検討する方も少なくないでしょう。
しかし、地方在住の場合では、そもそも比較すべき事業所が近くに無いという可能性もあります。
また、だからと言って、都市部の複数の事業所の体験を掛け持ちすることは、かなり大変なことでしょう。
周囲の認識が低く情報に乏しい
現在の医療介護システムの中では、患者さんにとって様々な相談をしやすいのは、入院中では医療相談室のソーシャルワーカー、退院後は介護保険のケアマネージャーであることが多いのではないでしょうか?
一般に、ケアマネージャーは、介護保険サービスについては詳しいものの、保険外サービスについてはあまり詳しくないものです。
保険外サービスのことを相称して、インフォーマルサービスなどと呼ぶことがあります。
実は、良いケアマネージャーとそうでないケアマネージャーの違いの一つは、このインフォーマルサービスに対する関心があるかどうかとも言えます。
インフォーマルサービスに詳しいケアマネージャーは、利用者のために常に情報のアンテナを張っています。
このようなケアマネージャーであれば、自費リハビリのことも当然のように知っています。
しかし、どのようなケアマネージャーが担当になるかについては、事前には分かりません。
もしかしたら、担当のケアマネージャーに「私は脳梗塞の発症から未だ一年未満で、まだまだ回復したいので、デイケアなどと組み合わせて自費リハビリも使いたいので教えてほしい」と頼んでも、全く情報を貰えない可能性もあります。
特に、地方ではまだまだこのような傾向があるでしょう。
自費リハビリを訪問で行うメリット5選
ここまで、脳梗塞の自費リハビリの現状と地方で利用する場合の課題を述べてきました。
では、次には、それらの課題を解決できるかもしれない訪問での自費リハビリの実施について考えてみましょう。
交通が不便な地域でも利用可能
地方における大きな課題として、前述のように交通の便の問題があります。
しかし、この問題は訪問での自費リハビリを利用すれば、当然のことながら解消されます。
そうすれば、交通手段の確保について、いろいろと悩む必要はありません。
移動の費用と時間を節約できる
訪問による自費リハビリの利用では、移動にかかる費用と時間のコストを節約することができます。
例えば、車で高速道路を利用して片道30分間を費やして店舗型事業所に通うことと比較してみましょう。
少なくとも、往復で数千円と約1時間の節約をすることができるでしょう。
これで、リハビリのために半日間をつぶすこともなくなります。
移動に伴う家族負担を緩和できる
ケースにもよりますが、移動に伴う家族負担は決して小さいものではありません。
たしかに、先ほど述べたようにご家族がリハビリに同伴することのメリットもあります。
しかし、もしご家族にも仕事があったり、家庭があったりするとすれば、毎週のようにご家族への負担がかかることは出来れば避けたいことかもしれません。
仮に、訪問による自費リハビリが受けられれば、その時間内、ご家族も自由な時間を過ごすことが可能となります。
重度で移動が難しいケースも利用できる
訪問による自費リハビリのメリットは、重度なケースほど大きいと思われます。
それは、移動にかかるコストや家族負担の軽減という意味に加えて、ご本人の心身にも優しいという面があるからです。
身体に重度な障害がある場合、外出のストレスはけっして軽視できないものです。
また、症状によっては環境の変化が筋肉の突っ張りを強めてしまう可能性もあります。
訪問による自費リハビリでは、これらの問題を軽減します。
自宅生活の課題に応じたリハビリが可能
自費リハビリに限らず、訪問によるリハビリのメリットとしてよく言われることがあります。
それは、実際の生活環境下でのリハビリが可能になるということです。
リハビリの大目標は、生活の自立であり、環境への適応です。
訪問によるリハビリでは、これらが行いやすくなります。
例えば、歩いてトイレに行くことを目標としたとします。
自立のためには、トイレまでの距離、廊下の幅、曲がり角の方向、床の素材など、様々なことを考慮する必要があるのです。
身体機能の向上と共に、このような環境への適応を練習できることも訪問によるリハビリのメリットとなります。
地方にある訪問での自費リハビリ事業所
久留米脳梗塞リハビリサービス
以上のように、訪問での自費リハビリでは様々な効果が期待できます。
身体機能の向上、環境への適応、ご家族負担の軽減、費用時間コストの節約など・・・
このように利点の多い訪問での自費リハビリは、今後も増えてくると予想されます。
現時点で、訪問での自費リハビリを地方でも利用できる事業所はあるのでしょうか?
現在、福岡県の久留米市を中心にサービスを提供しているのは、久留米脳梗塞リハビリサービスです。
訪問を中心にして、福岡県の久留米市、小郡市、筑後市、八女市、佐賀県佐賀市などへサービスを提供しています。
交通費については、片道30分程度までは無料としています。
ご興味があれば、一度、以下のインターネットサイトをご覧になってください。
自費リハビリを訪問で行うメリット5選のまとめ
自費リハビリは訪問で行えるのか?のまとめ
現在、脳梗塞などへの自費リハビリ事業所が増えつつありますが、その多くは都市部に存在し、訪問型の事業所は少ない状況です。
地方で自費リハビリを受けることの課題のまとめ
地方で自費リハビリを受けるための課題の一つは、先ず事業所が近くに存在しないことでしょう。
また、ケアマネージャーなどの周囲の認識が低く、情報が乏しいことも問題です。
自費リハビリを訪問で行うメリット5選のまとめ
訪問での自費リハビリには様々なメリットがあります。
例えば、交通が不便な地域でも利用できることなどです。
地方にある訪問での自費リハビリ事業所のまとめ
福岡県久留米市を中心にサービスを展開するのは、久留米脳梗塞リハビリサービスです。